サンルームの基礎知識

各部位の名称と役割

サンルームの構造

屋根材・・・主にポリカーボネート素材でできており、雨や日光を遮る役割があります。
熱をより遮断してくれる「熱線遮断(吸収)ポリカーボネート」や、汚れが付きにくい「熱線吸収防汚(アクア)ポリカーボネート」など、機能性に優れたポリカーボネートもございます。

屋根妻パネル・・・屋根部分と側面部分を埋める三角の形をしたパネルのことで、屋根材と同様、主にポリカーボネート素材でできています。
オプションでこの部分に換気扇を付けることもできます。

正面ユニット・・・主にガラスでできており、テラス囲いは引戸、サンルームやガーデンルームは折戸になっています。
また、目隠し機能のあるすりガラス調のタイプもございます。

側面ユニット・・・正面と同様、主にガラスでできており、テラス囲いは引戸(3尺・4尺は高窓)、サンルームやガーデンルームは折戸になっています。

床材・・・床材の素材は、テラス囲いは塩ビデッキ(一部商品、人工木デッキ)、サンルームは人工木デッキ、ガーデンルームはタイルデッキとなっております。

柱・・・サンルーム本体を支えるための柱です。間口と奥行が大きくなると柱が増えることがございます。

寸法について

サンルーム寸法

間口【単位:間(けん)】

間口とは、横幅方向のサイズのことです。
ほとんどの住宅で採用されている「関東間」でのサイズ展開ですので、掃き出し窓の大きさに合わせて設置が可能です。

奥行【単位:尺(しゃく)】

奥行とは、家の外壁部分からサンルームの先端部分までのサイズのことです。
洗濯物干し場として利用する場合は、ハンガーの大きさや竿掛けの本数を考慮にしてサイズを決めましょう。

屋根高さ

テラス囲いの場合は、地面から屋根先までの高さを指し、約2m40cm前後あります。
サンルームやガーデンルームは商品によって異なりますが、ほとんどはテラス囲いと同等の高さとなります。

ランマについて

ランマ

テラス囲いは、「ランマ」を追加して、屋根を高くすることができます。
(取り付け箇所にシャッターボックスがある場合などに用いられます)
ランマ部分はFIX窓(窓が開けられないタイプ)か
引き違い窓か選択することができます。

床高さ

地面から床面までの高さのことです。通常は、掃き出し窓の高さに合わせて設置します。
傾斜がある土地の場合は、ロング柱を使用して約1mまで対応が可能です。

サンルームの注意点

水密性・気密性を保てない場合がございます。

水密性

サンルームは、外壁部分に取付けるため、外壁材に凹凸がある場合など、サンルーム本体と外壁の間に隙間が生じ、雨漏れする場合がございます。

居室として使用することは避けてください。

サッシ下枠に雨水がたまることがございます。

サッシ下枠に雨水

強風時にサッシ下枠に雨水がたまることがありますが、水密性を高めるために必要なことですので、ご了承くださいませ。

また、排水性能保持のため、サッシ部分にホコリがたまらないよう、定期的にお掃除するようにしましょう。

結露が発生する場合がございます。

サンルームは、建物に比べて断熱性能が低いため、結露が発生する場合がございます。

サンルーム内に電子機器や布製品を置かれますと、結露が発生し故障やカビの発生の原因になる場合がありますので、ご注意ください。

お手入れ方法

レールのお手入れ

レールのお手いれ

レール部分は砂やホコリがたまりやすい場所です。
 
そのままにしておくと、戸車がすり減ったり、スムーズに戸が開閉されないことがありますので、定期的にほうきや雑巾などで、掃除をするようにしましょう。

雨樋のお手入れ

エルボ

ドレンエルボキャップを外すと、たまった落ち葉やホコリを取除けます。
水の流れが悪い場合は、ここにゴミが溜まっていることがありますので、定期的に清掃しましょう。

※ドレンエルボキャップを外すとホコリや泥水があふれ落ちます。
目や口に入ったり、衣類にかかったりしないよう気を付けてください。